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てつるぶろぐ

仮住まいなう

九州旅行 3日目 由布院→やまなみハイウェイ→黒川

前日はうみたまごがメイン

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晴れた空と緑を見ながら朝風呂。平日に。至福。


お宿で朝ごはんを頂き、そうそうに朝ドライブ。ちょっと道に迷ったりしながらやまなみハイウェイに乗り、気持ちよく走る。おもしろそうなとこは途中下車をしつつ。
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朝日台。



走っているとくじゅう自然動物園があって、そうかここだったかー、と迷わず中へ。入り口でドライブスルー的に入園料をお支払いするスタイル。

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駐車場の前に石灰で防疫してあって、そうか口蹄疫か…とすっかり忘れていた自分を反省。まだ警戒は続いてるんだよね…。


駐車場に車を止めて外に出て「うーん」と伸びをしたらヤギと目があう。

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結構フリーダムやで…。高まる期待。





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犬橋さん的な方もおられた。



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金曜なのでこちらもお客さんが少なくて、中に入ると

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「餌持ってきたんかワレ」

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「おい手ぶらかよオマイ信じらんない」

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「絶望した、人間に絶望した」

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「ここの機械に100円玉入れてがちゃこんってすればおいしいものが出てきますよイヒヒヒ」

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という視線をびしびしと集めるが、ひとまず頑張って無視しながらとりあえずブランコに乗ってみたりするものの、当然のように我慢ならず妻の人と「あかんな」「無理やね…」と入り口に戻って「すみませんエサください…」とお兄さんに言うハメに。アニマルハラスメント…。

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「ありがとうございましたー。で、紙袋とか動物に見せないでくださいね」と意味深なことを言われながら放飼場に出たら。

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「どこまでもついていきますよー」



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きらきら…してやがる…。


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しかもストーカーも大量発生…。


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おすわりしてみたりとかして。





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最終的にうちの奥さんは服の裾食われて草の青汁でべとべとになってました。


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ずっと展望台に陣取っていたこの個体は結構賢いと思う。



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こちらのアルパカさんおっとりしていて話のわかる大変良い子でした。



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ロバさん(だったかな)、なんとか食べたいという思いが強すぎて

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キシャーってなってる!めっちゃコワイ!!そして歯周のとこめっちゃ磨きたい!!



わたくしはというとケチケチ配って歩いたりしてたので袋の半分くらい残ったまま順路がほとんど終わってしまい、動物がついてきてないのを確認してから道のあちこちに置き餌をする非コミュごっこなど地味な遊びをしました。

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あとトンボがいるとつい撮ってしまう。



手は動物のよだれまみれ、くつはウンコ踏んでいて、服汚い人も約一名、テンションだけおかしく上がった状態で出入り口になっている事務所に戻ったら、入った時にはなかった人肌ミルクがあって、夢遊病のように買い求めて哺乳までさせてもらう。まるで花鳥園的なキャバのノリ。


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哺乳瓶は安定のPIGEON。



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たんと飲めやー



哺乳瓶を返して、一応念入りに手を洗って、石灰の線を超えて、駐車場のおっちゃんに会釈して再びやまなみハイウェイへ。


途中のビジターセンターにも寄り道。

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荒威熊…。



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旅行の計画段階から出発まで定期的にチェックさせてもらった阿蘇行けるモンどうろmapも貼ってあった。



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疥癬リスクがあるので犬を離さないで、とかいてある看板の向こうで地元っぽいワンコがひっくり返ってうにうにしていた。



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散歩したあとのハンバーガー。


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キイロスズメバチがずーっとテーブルの上をうろうろされていてちょっと困った。


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おなかも膨れたところでドライブ再開。

していたら、id:ohira-yさんからオシャレ喫茶店のオススメがtwitterで届いて「よしじゃあ行こう」と寄り道。
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茶のこさん。佐々木さんというにゃんこさんが店番をされていた。



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ぜんざい美味しかったです(๑´ڡ`๑)滋味。販売されてた雑貨もよさげでしたねえ。


黒川温泉方面に車を走らせ、今日のお宿山みず木さんへ。
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\(温泉)/\(温泉)/


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晩御飯で落鮎の串焼きが出て、仲居さんに「しっかり焼いておりますので頭とか骨も食べられますよ!」と言われたので飾り塩の鰭だけ外して全部ぽりぽりとおいしく食べたらお皿下げに来られたその仲居さんがびっくりした顔で「あれ、全部食べられたんですか!?」と言われ「えっ」「えっ」てなる。

そんなこんなでおなかいっぱいになりデザートは部屋に持っていってもらう始末…。
しかも部屋に帰ろうと食事処を出たらワクチンで有名な某メーカーの名前が宴会場にかかっていてちょっと一人で盛り上がる。

食後は広い露天風呂に浸かり、あまりに広すぎて貸切状態、しかも軽く酔っているので水中で前足2足歩行とかして遊んでたら(ダンスィごっこ)、暗礁になっている石で思いっきり手を擦って痛かった。
とはいえ天気が良かったので寝転んで空を眺めて高地の星を満喫。流星も飛んでいた。

翌日は阿蘇経由で佐賀に向かいます。

九州旅行 1日目 東京→福岡(動物園)→別府

羽田空港から福岡行きの飛行機へ搭乗。
この日は運転を控えていないので飛行機が水平飛行しだしてからさっそくビールクズ。

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食べながら、安く買ったちょっとインチキ臭いIRフィルタをNEX-7につけて試し撮り。
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赤外っぽいようなそうでもないような…。




あと、せっかくの上空なのでお約束。


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福岡に着いて、ちょうどそのころiPod touchが出たとか出ないとかという日程だったので、荷物をロッカーに放り込みがてらヨドバシへ。当然予約以外の在庫がなく撃沈。
飛行機のなかでちまちま食べておなかも空いていなかったので、そのまま地下鉄で桜坂駅まで行き、なじみの福岡市動物園へ。


福岡市動物園

ど平日の動物園。幼稚園とか保育園の遠足の子どもたちに巻き込まれながらもレッサーパンダを見ながらビールを飲む余裕のオトナ。
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昔福岡に住んでいた時に亡くなったホッキョクグマのおうちが、いつのまにか土が入れられてマレーグマ*1のお家になっていたり。
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床、せっかく塗ったのに剥げて地のホッキョクグマ舎ブルーが出とるでよ…。

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「キーン!」

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「」

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キリン舎では誰かさんに似た方がしかもCONTAX Ariaと200mmくらいの望遠ズームで写真を撮っておられていろいろ親近感。

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草はんでる正面顔が好きである。

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ブチィッってした時の顔もまた良い。



チンプ舎も結構工事入っていた。
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行動展示っぽい塩ビ管から細いものつっこんで何か舐める系。

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ゴリラは疲れたお父さんのように。

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ホオジロカンムリヅル。



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レッサーはすっかりおやすみ中。



動物園入って左側、植物園の方は、オランウータンとか爬虫類館のあたりが工事中で立入禁止。*2

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工事の関係か屋外写真展もありました。「私たちのまちに住む動物たち」と題して、動物写真コンクールの写真とか飼育員さんが撮った写真をいろんなところに展示されていました。いい企画ですよねえ。

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まだまだ工事中で下からは見えないけれど、立派な類人猿舎ができつつありました。螺旋で登ってくるところとか楽しみー!

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最上階ではシロテテナガザルが監視。



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動物園から植物園に抜ける坂道にはいつの間にかスロープカーができていました。

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ニッポンアナグマさんかわいいよニッポンアナグマさん。

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まったり。

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レバー大事やで…。鉄分やで…。



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ハヤブサさんもかわいい。



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ニホンジカのところではコッペパンが売っていたので買ってみた。

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ケチ臭くちっちゃくちぎってあげる。



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カバ舎の前に行ってプールを覗きこんでたら、小学生くらいのおにゃのこが「今潜ってるの!」とか話しかけてくれたので、一緒にカバを眺めて、息継ぎに鼻を出したりしているところを写真撮って。

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「見てみるー?」ってカメラのプレビュー見せたら「むふー!!」ってテンション上がって小躍りしてた。本当にカバが好きなんだなあと思ったのでバイオパークにも連れていって貰えればいいね…。



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曲線美…。

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古賀賞繁殖賞ぱちぱち。しかし古賀賞メダルのツシマヤマネコ、めっちゃ威嚇してはる…。



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貼ってあったポスター、結構ツボ…。



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アラビアオリックスは隣の個体にあからさまにちょっかいを出しており。



とまあそのあとの予定もあることだし、ということで動物園を4年か5年ぶりくらいに「ありがとうございましたー」って退出して、キャナルシティに向かってちょっとお買い物。
そして、予約の時間に合わせてモツ鍋越後屋さんへ。
ほんとは海物という飲み屋さんに行きたかったんだけどおやすみやってん…。



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モツ鍋おいしかったよ!!*3

食後のパツンパツンになったお腹をさすりながらNexus7でソニックの予約を取って(割安だったのでグリーンにしたった)、博多駅まで行って荷物を回収して電車にらいどん。
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Eテレっぽいひらがなの使い方。

別府駅に到着して、外へ出る。
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中津からあげのお店の前ににゃんこ先生が物欲しげな目つき。

この日はビジネスホテルへ投宿。

\(温泉)/\(温泉)/


次回二日目はうみたまご編

*1:われわれ夫婦はここのサニーというダンスィにかなり惚れ込んでいる

*2:5年くらい前から始まった、20年越しのリニューアル計画があるのです

*3:ここの厚揚げは中に柚子胡椒が入っていて柚子胡椒原理主義者としては堪らないのです

九州旅行 2日目 うみたまご→由布院

前日は福岡市動物園に行きました。

朝ごはんを食べて、宿をチェックアウト。別府北浜のバス停でバスを待つ。

時刻表通りに来なくてちょっとおろおろしたものの、無事乗車して、「なじみの水族館」うみたまごへ。*1

開館と同時インはできなかったものの、平日だし中はガラガラ、空は秋晴れ。

うみたまご

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とりあえず逆行。


セイウチさん、ひっくり返って水の吐出口から水を飲みつつ足をパタパタしていて緩すぎる。(動画、音が出ますので再生注意)




とりあえず逆行してカワウソと戯れたり。

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イルカとキャッチボールをしたり。*2

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そのあとしばらくボールのやり取りをして、その時は頭ごしに投げて「取ってこい」をするよりも、「投げるよー」っていって口で取れるように投げ込んでやるのがお気に入りだったみたい。

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この顔。




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ジャングルタンクのオオハシ「きょせん」さん。




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ぬくぬくナマケモノ


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真っ暗な中、回遊水槽の上に乗れるところであぐらをかいてまったりとしていたら小学校くらいの子らがわらわらわらわらやってきた。

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どっこいしょと立ち上がって出ようとしたのに子どもらったら帰り道を塞いで「だれー?」「だれ??」って取り囲まれて大変困る。mooカードも持っていってなかったしなあ<あったらどうしたんだ




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回遊水槽のフィーディングタイムは先生もいて、さっきのちびっこたちもさすがに比較的おとなしい。


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食い入るように。


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ハンマーヘッドがイカを食べたとこ写真だけど後ろから標準ズームだったので何かよくわからんね…。


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お約束のオトボケキャラ。


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太刀たち。





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DSで写真を撮る方も。



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イトヒキアジ。



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何時間でも居ていられる、うみたまホール。



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ドリブル。



バイカルアザラシは息で遊んでた。





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ここにもグソクムシが…。やっぱり最近流行っとるな…。





トドの餌やりも見てたら、飼育員さんの背後で写真撮ってたのにすごく気を使って頂いてさすがだなあと。
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二匹投げ。



イルカショーの時間になったのでふらふらーとイルカプールに行くと、たぶんさっき暗いとこで会った小学校の子らがかぶりつき席に待機していて、水が飛ぶからと渡されたビニールシートを持って「いち、にい、さん!!」(がばっ と事前練習に余念がなくてさすがダンスィ…と生暖かい目で見る。
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スタッフさんの「ジャンプなどで濡れることがあります。海水ですのでカメラや携帯電話など電子機器をお持ちの方はご注意ください」とアナウンスされた途端ちびっこみんなでちらっちらっと後ろにいるこちらを見て一様に心配げな顔であり、「あのな、心配せんでも君らが生まれる前からこういうとこの写真撮ってきてるんヤデ…」というドヤ顔をしておいた。(ショーが始まった後もジャンプとか大技の後とかいちいち振り返って確認されてたけど)
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そこはズザーってきてキュウキュウ鳴くとこやからそんなにビビらんでええで…。







イルカショーが終わってまた館内をブラブラ。

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ハセイルカを眺めていたらさっきの子どもたちがまたいて、あらあらさっきの、と思ってたらダンスィも顔認識したらしく「あっ、さっきのメガネのおじさん!」と叫んだのでキャンセル技くらいのタイミングで「おじさん言うな!!」って言うてやった。おじさんちゃうよね…まだおじさんちゃうよね…



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お昼は一階のフードコートでかぼす風味のラーメン。ビール飲みたいのをぐっと我慢の子。



食後にもう一周。

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チンアナゴ水槽、掃除のお姉さんがきたらすごい勢いでみんな隠れてしまってまるでチンアナゴのうた…。



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セイウチさん、おさかなを噛んではペッてし、噛んではペッてしってしててめっちゃ水汚れてた…。



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いつになく早い2時過ぎには館を出て、バスで大分方面へ向かう。
心残りは昔よく案内して頂いた飼育員さんにお会いできなかったこと…。(いつも突然行ってお会いできていたので大丈夫かと思っていたのに)



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「次はかんたんです」



スタバで一服してからバジェットレンタカーへ。ちょっと調子に載ってホンダのインサイトを借りてみたのである。



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(リアウインドウのバーみたいなとこがすごく…見にくかったです…)



本当は基本を鉄道の旅にする予定だったのが、夏の豪雨の影響で九州の東海岸と西海岸をつなぐ路線二本とも運行停止があったため、熊本へ乗り捨てするプランで借りた。


ぶいんぶいんとドライブして由布院まで。

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途中の道の駅で休憩。



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この日はおおはしさんに宿泊。べっ、べつにキョセンとかけたわけじゃないんだからねッ///

\(温泉)/\(温泉)/



お宿ですき焼きとワイン。ワインは「じゃあこの安心院(あじむ、と読みます)の赤を(どやっ」と九州在住経験をあっぴーるしたのに「あ、すみませんいまそちら切らしていまして…」と普通に返されました。妻の人にはウケてた。

明日はやまなみハイウェイ

*1:だいぶ後に訪問されたid:yu-kuboさんのエントリの方が先に上がっていたが気にしない気にしない

*2:イルカプールの脇を歩いてポーンとバスケットボールを上げてきて、ああ、その軌道は狙ってるな…と思ってペース維持して歩き続けてたらキレイに頭にhit、「あわわ大丈夫ですか!」てスタッフさんがちょっと慌ててたごめんなさい

大トンボ撮影会 @大トンボ展 大空の覇者(神奈川県立生命の星地球博物館)

トンボの話はあのねのね

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7月にアクアマリンふくしまに行った後、スタッフHさんとFacebookでお知り合いになったりしてキャッキャうふふしていると、神奈川県立生命の星地球博物館の特別展「−大トンボ展−大空の覇者」の関連イベントとして「トンボ生態写真撮影入門」という、なんでも朝9時から昼過ぎまで、おもにこれからトンボ撮影をはじめる方に尾園さんという昆虫写真家の方が色々教えてくださるという、定員15名応募多数の場合は抽選というテンション↑↑なイベントが開催されるという話がHさんからウォールを流れてきました。
朝9時からという記述に戰きながら(うちからだと遠いんですよ…小田原方面)とりあえず申し込みをして、Hさんとかid:merecoさん*1とかが申し込みましたー、とやりとりされているのを見ながら、この時点で「自分だけ抽選当たったらどうしよう」という心配で夜はちゃんと眠り昼のつまらない会議でもウトウトしたりして日を過ごしていたのですが、参加証のメールを受信ボックスから見付け出したころには(仕事忙しかってん…)Hさんもメレ子さんも「参加証メールきたー」というやりとりをされたあとだったので安心して「自分もいきまーす」と宣言をして、お出かけの前日は恵比寿のモンベルストアで帽子とか給水グッズを色々買い込みました。


ちなみにこの生命の星地球博物館はこちらのさかなクンエントリで触れた「魚類分類学講座」以来のご縁。

撮影日当日。

当日はうきうきとカメラ*2を鞄につめ、新宿経由で小田急使って新松田へ。博物館は入生田という駅にあるのですが、今回の撮影講座はアサヒビール神奈川工場併設のビオトープで開催だったので新松田からバスに乗るのでした。


ちょっと早くついてしまい、駅でぼんやり待ちながらTwitterに「駅到着なう」とか書いてたらメレ子さんから「わたしはあと10分くらいでし」とmentionが飛んできて、すかさずid:yu-kuboさんにお出かけがバレていましたがそこは大人にさらっと無視をしました。(子どもか)
で、10分そこそこして駅から降り立つメレ子さん。駅前の小田急ストアでお昼ごはんを買って出てこられたタイミングでてけてけと歩み寄りどうもどうもとご挨拶。そういえばあるふぁぶろがーな人とはじめてご対面。


バス停には合同ハイキングなのかおそろいのバンダナをリュックにつけたおじちゃんおばちゃんたちがいっぱい並んでいて、かわいらしいですねえ、ほんとにねえ、とメレ子さんと並んでバスに揺られること20分くらいでビール園に。
アサヒビール園に到着すると、やけにでっかいカメラ持った人と、カメラを持ってなさそうな若い人とがちょっとそわそわと固まっており、まあここでしょうねえと思っていたら先生の尾園さんたちが登場。
保険の50円を払って、資料を受け取り始まる前のご説明タイム。とりあえず熱中症と虫刺されには注意、という大事なお話から。

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虫刺されにはポイズンリムーバーの解説。そういえば昔持ってたやつどこやったっけな。


で、撮影に入る前にトンボ撮影の基礎を教わる。曰く、急な動きは厳禁、姿勢は低く、そっと寄ると意外に大丈夫、というお話をされていると苅部せんせい(生命の星地球博物館の学芸員さん)が「尾園クン、ちょっとやってみてこの本のトンボ相手に」。
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アサヒビール園の入り口で図鑑ににじり寄る昆虫写真家…。ひどい羞恥プレイやで…。
ちなみに本はこちら。

日本のトンボ (ネイチャーガイド)

日本のトンボ (ネイチャーガイド)

コスパちょう高くて載ってる写真がとりあえずどれもこれも良い感じで非常にギリギリする本でした。ですよね>id:norton3rd さん。

羞恥プレイも終わっていざ皆さんでビオトープへ。
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ところどころ雰囲気がガチな人が入ってる感じがとても楽しい。


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にゃー!と盛り上がるメレ子さんとワタクシ。それ以外の人は概ねちらっと見てスルーだったので昆虫写真の道は険しいことを肌で知りました。


ビオトープの池に到着して再度色々説明。をうけながらもやっぱりトンボと関係ない写真を撮るわたくし。
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「ということでじゃあ一旦お昼までかいさーん」ということで、みんな思い思いのところに散らばる。
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止まってるからと言って興奮して撮っても背景に埋もれるという繊細さ。


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大人げない道具。


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ちょっと寄り方がわかってくる。しかし相手はどこにでもいるシオカラ。しょ、初心者なんだもん…。



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こうやってね、そっとしていれば結構近くに寄れるのですね。


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この枝はなんか大人気だった。



池のそばを回ってこられる尾園センセとお話などしつつ。置きピン
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そもそも何を撮りたかったのか。みたいな写真も量産。
流し撮り置きピンって「やり方わかっててもできない撮影テク」の二大巨頭だと思うの…。


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チョウトンボ撮りたいんだけど近くには来てくれないしというのでズームで寄って頑張ったもののノートリミングではやはりちっさい。


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結局近くに止まってる個体でお茶を濁すという。


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夏休みの少年の巣みたいだろう?ここにいるのおっさんなんだぜ殆ど…。


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ギンヤンマ「はーなーせーよー」


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サンドイッチを食べながらカメラを構えるメレ子さん。


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まるで少年な苅部せんせい。


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お昼ごはんそっちのけで虫を捕まえる少年たちここにも。君たちお母さんに怒られるで…。


と回りの男衆の気が散った時を見計らって「あそだ本持ってきたので何か書いて下さい///」とメレ子さんにお願いするの図。
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後ろからカマキリに狙われていた。「てつるの野郎!!!」*3


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お腹も膨れたのでだいぶ余裕が出てゆったりにじり寄る。


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切っ先。



マクロレンズ被写界深度利用して動画で遊んでみた。(音が出ます)



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クモとか撮ったりもしながら。


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置きピンの着陸シーン。

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飛翔写真、露出補正を+0.7EVしただけで羽が消失するとかラティチュード管理が難しすぎる…。


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件の枝の前でずっと待ち伏せしたの図。

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イトトンボ、繊細よねえ、脚とか。


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よーく見て頂くとほら産卵シーンが。


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活動記録写真を撮影される尾園せんせ。*4


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シオカラトンボ×オオシオカラトンボ。(←掛け算を気軽に使うと怖い)


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ピントが甘くなってしまいましたがドッグファイトな感じでくんずほぐれつでアッー!(だから)


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噂の♂型♀。


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産卵。


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で、こう、カプリと…。


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足掻いている♂型♀を見つめる撮影班、網を取りに走る人、本気カメラを取りに走るせんせい。


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上からも襲われる(シャッター速1/320secでこの被写体ブレなのですごい生き物だよねえ…)



動画でも撮ってみましたが手ぶれ補正のない手持ち300mm相当なのでとりあえず画面酔いします。(そしてやっぱり音が出ます)



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長い網で保護された個体。いたいたしい。


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指毛にピントがあっている…。


一部でやけに盛り上がってる、ということで気づいたら他の参加者の方々も大体集結していた。ちょうどお開きの時間だったので締めのお話をされて、トンボ本の売り込みがあって、解散に。「参加者の方は私の方に写真を送って頂ければ三枚までですけど講評して、というか褒めちぎった返信を送りますのでー」と言われていた尾園せんせいが印象的でした。(そういえば結局送りそびれたよ、というか三枚に絞れない…)


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最後にビオトープの風景を。豊穣。

博物館へ。

撮影会のあと、「そういえば展示見に行きますかー?」ということで、Hさんの車にメレ子さんと乗っけてもらって*5(メレ子さんは助手席、わたくしは後部座席で隣が採集道具セットでした。「ああ、これがあの網…」と感慨)、羅臼の民宿の話とかブログ炎上怖いっすよねえ、とかそういう話をしながら生命の星地球博物館へ。


とりあえずまっすぐバックヤードの学芸員室に。
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ゲンゴロウヘルメットとピコピコハンマーがあった。


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苅部せんせいとか尾園せんせいの案内つき展示観覧。役得。。


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展示水槽ではヤゴがちゅうちゅうとお食事を。


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飛び出てるのが混じっている。


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こういうのを見るとどっぷりハマる人がいるのもすごくわかるわー…。


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ぞわぞわした。すごくぞわぞわした。


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構造色たまらん。


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外来種の侵入について。しかし振り返ってみると小学校くらいでアメリカザリガニを釣ってみよう、みたいなことはやったけど外来種だからどうの、ということはちゃんと教わった覚えがないなあ。忘れただけなのかもしれないけれど。


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来歴の話を聞いたら面白すぎて手ぶれしたトンボ湯のみ。


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中国のトンボ凧。よく観察して作ってる感がたまらんねえ。


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滋賀県立琵琶湖博物館のメガネサナエ模型。素人目にもすごくよく出来てる上に、羽をバラすとハイエース的なワンボックスに収まるらしい。


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がちょーん。誰が見ても子どもに壊されるフラグがしっかり立っている。


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配置の苦労話を聞きながら眺める展示はまた格別であります。


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「絶滅種」


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ラリックのカーマスコットとかたまらんよねえ、ぐっとくるねえと話しながらも「でもお高いんでしょう…」とぼやいたり。何分の一かのサイズでプラでいいからペーパーウェイトで欲しいなあ…。

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トンボグッズと言えばうちにも奥さまのペンダント(ワタクシが学生時代からちょこちょこご縁のあるGÉODÉSIQUEさん)があるのでした。


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暗くなってきてたのでブレていますが、これ確か魚類分類学講座の後バックヤード連れてってもらったとき見た「捨てられかけたクマの剥製」(所有者が亡くなられたあと処分に困った遺族の方が博物館に連絡して事なきを得た)個体ではありますまいか…。


という感じで閉館時間を過ぎて誰もいない時間まで中を見せて頂き、立ち話をしたり仕事の話で連れていかれる尾園せんせいを見送ったりしてから帰路につきました。


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JRの途中で路線が分かれるメレ子さんと「ではまたー」とご挨拶し、そこからこっそりグリーンで贅沢して帰りました。

まとめ

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たからもの。

  • 飛翔写真はやっぱり難しい。
  • 止まってるトンボであれば落ち着いていれば寄れる
  • 生命の星地球博物館はやっぱりおもろい
  • メレ子さんほんとに驚異的に聡明で可愛らしく面白い人やったで…*6

http://www.flickr.com/photos/tetzl/sets/72157631557669838/
最後にほぼ撮って出し状態のphoto setを。まだ馴染みきってないカメラとは言えこの当たりの少なさ…。昆虫写真はムズカシイで…。あと三点バーストみたいな撮り方もしてたので似たような写真も大量にあります…。

*1:有名ブログ「ねり餌が腐るほど鯉したい」こと「メレンゲが腐るほど恋したい」で有名なメレ山メレ子さん via 断虫亭日乗

*2:普段使いのα900だとアングルファインダーはあるもののやっぱり撮影姿勢が限定されるのでNEX-7にマウントアダプタでαレンズとY/C マクロプラナー、という何の呪文だよ状態

*3:のちの蝉コロンさん id:semi_colon の怨念である。 http://togetter.com/li/375406

*4:活動記録はこちらのエントリになりました→湘南むし日記:トンボ生態写真撮影入門 / 夏の日のドラマ - livedoor Blog(ブログ)

*5:結局ビール園に行きながらビールを一滴も飲まないという快挙

*6:via id:bunny114さん お肉の事で頭がいっぱいです - ソバニヰル

真夏のぶらりアクアマリンふくしま

バックヤードツアーもあるよ!

はじめに。

このエントリでは写真がこれでもかと100枚弱出て来ますので安定した回線のもとでお読み下さい…。

出発

アサイチのスーパーひたちを予約しておきながら、起きれる自信がなくて誰にもアクアマリンに行くと言わずに寝たらちゃんと5時過ぎに起きれました。
ということでいざアクアマリンふくしまへ。

電車の中で見たTLはロンドンオリンピックの開会式実況Tweetで埋め尽くされ、エリザベス女王がパラシュート降下したとか実は閉会式だとか色々楽しそうでしたが、まあそれは別のお話。


連絡なしで館内でばったり合うとなんか照れるので、事前にひたち車中から、なじみのすてきな女性スタッフ Tさんに「今日ぶらっと伺いますけど夏休みですしお気遣いなく」とDMしたら「インフォメーションで呼んでください」と速攻でお返事を頂いてしまい、お言葉に甘えることに。
(嬉しいお申し出には極力甘える、というのがモットーのひとつなのである)




まあそんなこんなでいつもどおり泉駅からバスに乗ってアクアマリンふくしまへ。




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相変わらずここの看板はいがんだままでした。


でも。
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歩道まわりはだいぶ歩きやすくなっていました。左官さんとかパチパチ(拍手)。




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とてとて歩くよその子どもさんににやにやしながら(かわいかった)、受付でTさんを呼んで頂いて。




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待っている間、上を見上げるといつものかつをのぼり。小名浜のカツオ、商業流通が始まったんだよね。





バックヤードツアー(その1)

ということで。




メレ子さん(id:mereco)の「海の宝石のような水族館「アクアマリンふくしま」に行ってきた - メレンゲが腐るほど恋したい」へのリベンジで、役得バックヤードツアー!
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日淡ゾーンも上から覗いたり。




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こうして見るとホイストクレーン、長いなあ。




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黒潮水槽の上部ではお客さんの頭が水面に出ていて、「ああ、あんなとこやこんなとこのホッキョクグマはこういうの見て飛び込むんだ」って納得するなど。




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イワシさんとガさんが。(ちょっと入り組んでいるものの基本お外なので虫が結構入るとか。)




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集光器もずらり。わたくし小学生の時愛読していた雑誌「アクアライフ」に広告が出ていて(確かひまわりという商品名で直球だけどいい名前だなあと思った記憶)、大学の時に散歩していたら屋根に乗せてるおうちが近くにあったりでなんかこう、嫌いではない機械の一つ。(←嫌いな機械などそもそもあるのか)




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屋上にはちょっとした池があってですね。アクアトトぎふでも思ったんですが、真っ当な飼育施設って当然色々試すんですが、その選択肢として「放っとく」ことにも躊躇しないというか、いい意味で手段を選ばないところがあってすごく好きです。
この屋上池は、向こう側が蛇の目ビーチで、そこから虫が飛んできて殖えたりとかもあるそうです。という話をききながら、夕方とかに縁に腰掛けて足ぶらぶらさせながらビール呑んだりしたいなあとか思ったりしていました。虫に刺されそうではあるけれど。




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屋上から蛇の目ビーチを望む。ちびっ子がビーチを走りまわって親御さんがそれを見ていて、なんていうかこう、水族館らしからぬ光景だけど実にアクアマリンふくしまらしい光景だなあと。




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こうして見るとBIOBIOかっぱの里は「里山の盆栽」だなあと。植物系、生態系も正直門外漢なんだけど、なんかこちらも程よい放ったらかし感なんですよね。




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バックヤードに珊瑚骨格が色々置いてありました。珊瑚類は保護がかかって、新規で入手するのが難しいそうです。




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てつる「あ、メレ子さんが"インターネッツするやつ"って言ってた光ファイバーっすね!(くすくす)」Tさん「そうですそうです(くすくす)」




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サンゴ礁の海水槽の上ではちっさいさんが育っておりました。




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館内のバックヤードに入って。




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さっそくヤゴ!!そしてガラスシャーレは正義!(※元微生物屋の個人的憧れです)




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ミズダコさんはコンテナにしまわれており。「こうしないとどっか行っちゃうので…」そらそうだ…。




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エゾハリイカ、上、上ーっ!




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バックヤードに入って気付いたのだけど、アクアマリンふくしまの水槽は展示ガラス面より上に水面が来ているのとアクアテラになっている水槽はそもそも最初っからオープンなので、バックヤード側からお客さんと目があって気まずい思いをしないということ。ちびっことかね、目が合うと「…はっ!!」みたいな顔してどっか行っちゃうことが多くて心が痛むんですよね…。




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グソクムシさんたち。「何でかみんな好きですよねえ…」「ねえ…」と話すなど。




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振り返るとミズダコさん水槽。レンガがいっぱい積んであって鉄壁の守り。逃げそうだもんなあ、あいつら…。




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サンマ水槽では飼育員さんが餌やりを。繁殖とストックをしていた施設「水生生物保全センター」が被災して機能が回復していないまま、かつ今年はサンマが不漁なので*1 *2今の代が死んでしまうとまさに「途絶える」ことになってしまいます。このままではサンマが水族館で見られなくなってしまう、それも世界中のどこに行っても。




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< ROV!ROV!ROV!ROV! >(USAのあのAAで)
今はこの後継機がインドネシアの海あたりに潜って調査をしているとか。わくわくしますねえ。




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「見ろ、甲殻類が抜け殻のようだ…ッ!」




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個人的にレアな、「上から見たクリオネ」。




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タラバとかは北の海に採取に行ったときに市場で譲ってもらうそうです。漁業権とかそういうのあるもんね…。
なじみのお店があったり、飼育展示用ということで市価よりは安く買えるとか、という話も涎を飲み込むのであまり耳に入らず(おいよ)




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ハッカクの待機チーム。




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屋外は金魚の養殖場ゾーンが。8/11、12でお盆イベントとして「金魚まつり」があるそうです。
ピンポンパールとかいいのがそこそこ混じってまして、お子様に混じって、その、眼の色の変わった方も結構お見えに…」「…ガチな人ですか」「ええ…」「おおきなお友達コワス…」




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ヤマト財団からのチラーも遠くからとはいえ見せて頂きました。思ったよりでかくて「圧倒的物量!」という感じでした。
僭越ながら不肖わたくしめからもありがとうございました、という気分に。


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今ごろ小さなお友達から大きなお友達につかまっているだろう金魚さんたち。
大事に飼育されますように…。




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こういう上部濾過槽の使い方を見ると「さすが業務ユース!おれたちにできない事を平然とやってのけるッそこにシビれる!あこがれるゥ!」っていう気分になりますよね。




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この日は「Fight7」ということで、北関東の動物園水族館6園館+アクアマリンふくしまの共同イベントが開催されるのでした。ヤギとかアルパカとか、ボールパイソンとかわんことかのタッチングができるゾーンを暑い中もりもり設営されておられました。
ちなみにバックヤードを見せて頂いた時に控え室も通ったのですが、こう、中の人が皆さんぐったりされていてですね、ご自愛下さいませ…。




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写りこんでいますがユーラシアカワウソの子どもたち。この日の前日くらいから公開になりました。かあちゃんと子どもでもふもふふにふにしていて、もうたまらんかったです。
そして生まれたばっかなのでスタッフさんが入れ替わり立ち代わり行動記録を取られていました。展示側からの記録なのでカワウソにもお客さんにも意識を向けなくてはいけないとかガサツな俺にはできないよ…と尊敬のまなざし。


で、Tさんが海獣のとこに連絡つけて頂いたのですが、ちょうどご飯の時間だったので、後ほど海獣ゾーンで、ということでここで一旦Tさんと別れて館内を一人ぶらぶら。



観覧ルート(その1)

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アクアマリンふくしまさん応援しています!!」「お客さんが多くなるようにがんばってください。」
お客さん多くなって欲しいよね…。




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図書館学を齧ったこともあるかもしれないけれど、こういうところの配架ってたまらんのですよね。*3
福音館のかがくのともシリーズの横に科学大辞典、はっけんずかんの下に保育社の原色図鑑シリーズ。ぐっとくる。




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夏休みシーズンなので釣りコーナーもやや賑わいがありました。




そのまま外に出て、暑かった割についてから水分摂ってなかったので自販機で飲み物を買ってごくごく。




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ハクジラの下顎骨の周りに花が咲いていてナウシカ的な感じ。




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大水槽前ではちょっとお年を召した方々がおられたのですが、お一人が白い杖をついておられて、他の方が「この水槽にはイワシが〜」といろいろ説明されていたり、あるいはエトピリカのところでは女性が暑い中熱心にスケッチをされていたりと、なんかほっこりいたしました。真面目であることやストイックであることと楽しいことは両立できるのですよね。






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トドのフク(?)。上にいるのはイチローさん。



バックヤードツアー(その2)

またTさんに裏に連れていってもらい、海獣のご飯タイムを上から。
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トドのラーズさん前歯の調子が悪くなかなかご飯を食べないということでした。


ということで海獣担当のHさん*4登場。




海獣系ゾーンに入る前に足裏消毒をしたのですが、他の園・館では結構「プラスチックバットに"入って"足踏み」くらいな感じなんですが(バットの中にたんぽぽマットとかプラの人工芝みたいなやつが沈めてあってひたひたに消毒液が入っている)、この時の消毒槽は結構消毒液の水位が高くてしかもマットは浮いていたらしく、普段どおり足を突っ込んだら普通に靴紐くらいまで水没して「……(´・ω・`)」となりましたがハハハな顔で「大丈夫大丈夫です!!」と言いました。水族館好きな人間は靴が濡れるくらい想定内ですよ。。




しっかり消毒したことだし晴れて海獣ゾーンへ。
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颯爽とハシゴを登って…!(わくわく)




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ミギャー!トドがすぐそこに!そしてすきっ歯で折角の美トドさんが残念やでラーズ!!




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騒ぎをききつけイチローさんも駆けつけてきました。




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睨みをきかすイチローさんとマイペースなおっとり美人フクさん。




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姿勢を上下に動かしてたらやっぱり怒られた。




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ゴマフアザラシさんはなんというか、気にはしてるんだけど特になにもリアクションはないようなマイペースっぷり。(つまりわたくしの生き物としてのポジションはだいたいこのへんということか)




トドの裏ではケージと壁の間にカメラバッグが挟まったりしながら海獣ゾーンを堪能しました。
各園館ともそれぞれ飼育施設のデザインと思想が違っているし、しかも設計当初からオペレーション方法が変わったりというところをどう解決していくかみたいなのがどこも大概泥臭かったりしていて面白いんですよねえ。




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業務に戻られるTさんから「あ、これをさし上げたくって」と頂いた、きぼうたん団扇。台詞の小生意気さが絶妙で素敵である。




んなこと言って笑っていたら。
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「よんだ?」




業務に戻られるTさんを見送り、Hさんとまた館内をちょっとブラブラ散策。去り際にTさん「虫の話始まったら気をつけて下さいね!」わたくしあまり昆虫に詳しくないので盛り上げられずすみませんでした…(笑)




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エビ尻を見ながらあれがおいしいとか色々教えて頂く。カニもいいけどエビもいいですねえ。こう、塩焼きとか…。




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屋外濾過施設の脇に保温スチロールで囲った水槽にアツモリウオのちびっ子がわらわらといてかなり萌えました。たくましく育てよー。




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被災後に浚った砂が土嚢になって積んでありました。




という感じでまた再びぐるりぐるりと案内して頂いて、いいお時間になったので沢山お礼をいって解散。本当にありがとうございました…!!



観覧ルート(その2)

ららミュウに行ってご飯食べてもいいかなあと思っていましたが、館内のレストランを見るとお昼前なのに空席がちらほらあったので、ささやかなお返しというのも何ですがこちらでお昼にすることにしました。
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シーフードピラフとクラムチャウダー。
ちなみにだいぶ水分が失われていたようで、ドリンクバーにかなりお世話になってしまいました…。




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アミアカルヴァさん。




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オーストラリア肺魚さん。


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ゲンゴロウさん。


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アカハライモリさん。



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大水槽にはイワシの群泳。今年イワシは豊漁なんですよねえ。




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植物だって。
フウリンブッソウゲは福岡の動植物園で良く撮ってた好きな花なのでちょっときゅんとした。




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イルカ頭骨にテヅルモヅルがおしゃれウィッグ状態。


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fight7のキャラみなさんがぼちぼちと潮目の海ゾーンに集合されて。


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やっぱり権兵衛さん真打っぽいwww。あと5歳くらいのちびっこにも容赦なく名刺交換しててすごく笑った。


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勢揃い。




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ごごごご…。


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ちびっこもカワウソに首ったけ。




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夏に京都水族館行ったけど、やっぱりここの金魚の見せ方が一番好きだ。




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たまらずビールを頂く。




帰りにららミュウでウニの貝焼きとメヒカリ干したやつを買って帰りましたが、バスに乗っているうちに雨がパラパラ、雷ゴロゴロになり、泉駅に着く頃にはそこそこしっかりした夕立模様。


稲妻写真撮れないかなあと頑張ってみました。
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(おうちに落雷しているように見えますがおうちは無事です)



さいごに。


アクアマリンふくしまの復興日記が7月いっぱいで閉鎖になりました。
http://blogs.yahoo.co.jp/fukushimaaqua/9377193.html





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わたくしに言えることはそんなにないのですが、ファインマンさんのカルテク式辞から

南洋の島の住民の中には積み荷信仰ともいえるものがある。戦争中軍用機が、たくさんのすばらしい物資を運んできては次々に着陸するのを見てきたこの連中は、今でもまだこれが続いてほしいものだと考えて、妙なことをやっているのです。つまり滑走路らしきものを作り、その両側に火をおいたり、木の小屋を造って、アンテナを模した竹の棒がつったっているヘッドホンみたいな恰好のものを頭につけた男(フライトコントローラーのつもり)をその中に座らせたりして、一心に飛行機が来るのを待っている。形の上では何もかもがちゃんと整い、いかにも昔通りの姿が再現されたかのように見えます。
 ところが全然その効果はなく、期待する飛行機はいつまで待ってもやってきません。このようなことを私は「カーゴ・カルト・サイエンス」と呼ぶのです。つまりこのえせ科学は研究の一応の法則と形式に完全に従ってはいるが、南洋の孤島に肝心の飛行機がやってこないように、何か一番大切な本質がぽかっとぬけているのです。

 むろんここで私は何がぬけているのかを申し上げる義務があるわけですが、これはそうなかなか一口で言えるようなものではありません。それは実際に彼らの社会組織に富を導入するにはどうすればよいかを、この南洋の原住民たちに説明するのと同じくらい難しいことなのです。単にイヤホーンの恰好をもう少し改善しろというようなわけにはいきません。ただ私の見るところでは、このカーゴ・カルト・サイエンスで必ずぬけているものが一つあります。それは諸君が学校で科学を学んでいるうちに、きっと体得してくれただろうとわれわれが皆望んでいる「あるもの」なのです。その場でそれが何であるかは取りたてて説明しないけれども、とにかくたくさんの科学研究の例を見て、暗黙のうちに理解してくれるだろうとわれわれが心から願っている「そのもの」です。ですから今これをはっきりと明るみに出して、具体的にお話するのは有意義なことだと思います。その「もの」とはいったい何かと言えば、それは一種の科学的良心(または潔癖さ)、すなわち徹底的な正直さともいうべき科学的な考え方の根本原理、言うなれば何ものをもいとわず「誠意を尽くす」姿勢です。たとえばもし諸君が実験をする場合、その実験の結果を無効にしてしまうかもしれないことまでも、一つ残らず報告すべきなのです。その実験に関して正しいと思われることだけではなく、その実験の結果を説明できるかもしれない他の原因や、他の実験の結果から説明できるものとして省略してしまったことがらや、その実験の経過など、ほかの人にも省略したことがはっきりわかるように報告する必要があるのです。


 さらに諸君の解釈に何か疑問を投げかけるようなことがあるのを知っているなら、これもまた必ずその詳細を報告しなくてはなりません。もし少しでも間違いがあったり、間違いかもしれないと思われることがあったら、極力これを説明しなくてはならない。例えばある説を考え出して発表する場合には、それを肯定し裏付ける事実のみを述べるのではなく、それを否定するような事実も一つ残らず書き出す必要があるのです。これにはもっと微妙な問題がつきまといます。諸君が多くの考察をまとめて、一つの練りに練った理論を作る場合、いざこれが何に当てはまるかを説明するにあたって、この説を生み出すきっかけになったさまざまな事柄だけにこの理論があてはまるのではなく、今度はこうして完成した理論が、さらにまた他の現象も証明できるよう、念には念を入れなければなりません。



 これをまとめて言うなら、他の人々が諸君の仕事の価値を判断するにあたり、その評価を特定の方向に向けるような事実だけを述べるのでなく、本当に公正な評価ができるよう、その仕事に関する情報を洗いざらい提供すべきだというのが、今私の言わんとしていることなのです。

という部分が、今回の騒動で個人的に同じ状況になりえて、だからこそ気になっている「非行政機関のスタッフによる広報業務への批判」に対する、同じような状況に晒される可能性のある自分の返答であります。さらに言うならば、「誠意を尽くす」ことは相手に求めるのでなく、私自身の話であるということ、お互いに。その上で現実への敬意みたいなものをとっかかりにすること。そしてそれが維持できないのならまた別途考えましょう。






アクアマリン復興ブログの最後の記事 - cloud9science
アクアマリンふくしまの復興日記終了の記事は多くの方に読んでもらいたい - とらねこ日誌




中の方は色々大変でしょうが、それにしても安定感のある良い水族館です。
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地震が起こる前にも、「水族館行きたいけどこの辺でどこかオススメある?」と聞かれて、ちょっと笑いながら「アクアマリンふくしまっていうとこ、いいよ」と言っていたのだけど、今同じことを聞かれたら笑いもせずに「アクアマリンふくしまがいいよ」って言えるのだ。やっぱりそれくらい、いいところなのだ。








色々めんどくさいこともあると思うのだけど、個人的に望むことは東京−小名浜の高速バス早く再開してください新常盤交通さん!

*1:どのくらい不漁なのかというと業界紙に「ここ10年でワースト3に入る見込み」的なことが書いてあったくらい。推定資源量は前年2011年の6割強、不漁だった10年度に次ぐくらい。7月の流し網漁では実に昨年の1割以下という状態。

*2:8/25追記 ↑お盆明けに大型船の漁が解禁になったのもあって漁獲量は回復基調だそうです。生体の採取はともかく(話の流れ的にいいのかそれで)、三陸のサンマにも期待(涎)

*3:アクア・トトぎふ行った時も書いたけど何度でも書くよ!

*4:「犯人はいちばん大事なものは残していきました、それはゲンゴロウを掬うための特注網!」のあの方。ちなみにブログはこちらです→たがめの寝床飛んでる生き物写真にギリギリします…。

あしたの ために。

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6/3にtwitterで精力的に色々活動されている @Butayama3 さんに呼ばれ、お母さんや保育園の方を対象にした放射性物質と食品についてお話会(という名の id:ohira-y のリサイタル)にお邪魔してきました。
詳しくはこちらを読んで頂ければ大体充分です→6/3 『放射線勉強会「あしたのために」特別講座 小比良和威さんとその仲間たちに聞いてみよう』 - Togetterまとめ*1
しかし、いい集まりだったなー。というのも踏まえていくつか。

内容

かいつまむと、最初は食品衛生法の話から、基準値の設定、ADIとかを通してポジティブリスト経由して輸入食品の安全性の話をしてから放射性物質について、で、基本的には前回のと概ね近い感じでしたが、ちょっと「おっ」と思ったところは、「バナナはおやつに入りますか」からの話の食いつき方が前回と違って流石でした。まあそれはともかく、チェルノブイリとの比較について(確か前回の時は殆どなかったような覚えがあるのでこのあたりさすがの小比良さん気配りでしょう)話が始まると、場の雰囲気がしゅっと真剣味を増したように思います。やはりどうしても比べてしまう、あるいは比べる対象を必要としてしまうような、そんな切実さを思い知りました。

あとは、暫定基準値は救命ボートであるという話は示唆的でしたねえ。一旦事故が起きてしまった以上、少なくとも助かるために何かを犠牲にすることがあって、まあ高い安全性とか快適性とかという話でした。

そして。最後のALARAのお話。
前回と違ってやっぱり切実さがあるというか、ここも雰囲気がパリっとしていました。本人だけじゃなくて「誰かの子ども」を預かるということの。あの場の、保育や、医療の現場での"Reasonably"とはなんなのだろう。もやもや。

内容について思ったこと

以下、色々後出しジャンケンで思ったことを書きなぐります。


個人的には個別の動態とかはともかく何でもチェルノブイリと比較することは今でもあまり得策でないような印象を持っていますが、それでも認知する足場としては手近な事例が他にないんですよね。
ただ、事例としての利用をする以上、あるいはそもそも論として同じ苦悩を持った先達として、かの地に生きる人への敬意を忘れないようにしないといけないといけないと思っています。特にことさら「将来何が起こるかわからない」と言う前に。というのは昔労働科学研究所の労働安全衛生セミナーを受けた時に、冒頭で放射線障害でケロイドになった技師さんの手の写真を見せてくれた先生が居られたのですね。「こういった過去の上に今が成り立っています」と。*2


で、会としては人数がちょっと多かったのかなあ、というのはちょっと思いましたねえ。(30人弱くらいだったっけ?)
キャッチボールという意味でちょっとあぶれるような形で、思ったこと抱えてやっぱりもやもやしてる人がいるのかな、という気がしました。ただそれを踏まえても活発というか、良いやりとりがあったように思います。
班分けをしてもだれが「引き受ける」のかという面とか、全体の空気が共有できない問題があるので、何とも難しいというか。


あと、「自分だったらどうしますか」「自分に子どもが居たとして、どう対応しますか」という視点は結構大事なんじゃないかなと思っていて、途中園長先生がちらっと聞かれて答えられないまま流れた問い「あなた達であればどうするのか」という問いこそがまさにALARAなんだと思いました。
うちの場合は、上水道ヨウ素131が検出された前後も別に普通に水道水を使っていましたし、横浜方面よりは空間線量高いもののまあ去年から引き続きプランターで野菜作っておいしく頂いていますし、スーパーで北関東〜東北の牛肉が安ければ買っておいしく頂いているような*3生活スタイルを送っています。


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冒頭の写真のナスも育ったとこで一昨日おいしくそぼろ煮にして頂きました(^p^)思い出すだけで涎がっ。


逆に自分達が「逃げる」時はどういう時だろうということも考えました。夫婦ともに関西が地元なので、何も足がかりがない人よりは逃げやすいのだけど、それでも本当に居住地が立ち入り禁止になるくらいでないと動かないような気もするし(そもそも夫婦共にそれなりに「背後を守る」職種ですし)。こればかりは起こってみないとわからない気もするし。いやまあ、もう二度と起きてくれるなとは思いますが。


あと「むしろ危険だと思うものは何ですか」みたいな話もあったような覚えがあるけど、まあ個人的には肉の生食とか「有機野菜は採れたてが旨いんだ」って泥つきの野菜をバリバリーみたいなのはヤメテーってなりますね。

まだモヤモヤしていること

まあどっちかと言わなくても科学系ヲタ的ポジションで参加しましたが、そこに片足をしっかり立てたまま、もう片足を越境できないものか、すなわち説明で数字を出すことから一歩踏み出せないのか。安全ですと本当に言えないのか、越えては行けないものか、ということをつらつらと考えています。
あるいは、我々の側から「数字」を、自分たちの寄って立つものこそを、もうちょっとスルーしてもいいんじゃないかな、とか。数字を留保した上でコミュニケーションを取ってみてもいいんじゃないか、と。

というのも、やりとりをしている時に、@_taka51 さんが数字の話をした時と、早野さんとか野尻さんの名前を出した瞬間の、何というか「うわっ」という雰囲気があってですね。なんだろうなと。


その一方で、参加者の方の質問というか思いを受けて、 @_taka51 さんが答えた「(キノコを食べる時)気持ち悪さがやっぱりありました」というところはおぉ、と思いました。というか、場もちょっと「よかったこの人達人間なんだ」みたいな感覚があったような気がしたんですよ何か。


学習院大学の田崎さんが公開されている「やっかいな放射線と向きあって暮らしていくための基礎知識」もすごく良い資料で、サブタイトルの「普通ではない15ヶ月間を過ごしてきたすべての人へ  --- 敬意と感謝と言葉にできない思いをこめて」なんかもう泣かせようとしてるでしょっていうくらいなんだけど。

あと、もう一つ大事なこと。
この本は、「安全だよ。安心してください」と言うために書いたのではないし、「危険だ。心配しなくてはいけない!」と言うために書いたのでもない。

RadBookBasic

もちろん田崎さんの趣旨に激しく同意もするけれど、それを踏まえて「安全だよ」と寄り添えないものか、ずっと考えています。それでも「まあ大丈夫だと思うよ」というには、ある程度の「気持ち悪さ」に対して理解をしなきゃだめかもしれないな、とか。「断固無理」って言う人にはちょっとどうしたら良いのかわかんないけど。


個人的には「科学的説明」が一発で有効な時期は終わっちゃったんじゃないかなという気もしていますが。


まあそれはともかく。
阪大の鷲田総長が平成22年度の卒業式式辞で中井久夫さんを引用して、

阪神淡路大震災のときに、わたしは当時神戸大学の附属病院に勤務しておられた精神科医の中井久夫先生から一つの言葉を教わりました。copresence という言葉です。中井先生はこの言葉を「いてくれること」と訳し、他人の copresence が被災の現場でいかに重い意味をもつかを説かれました。

http://www.osaka-u.ac.jp/ja/guide/president/files/h23_shikiji.pdf

と語られていましたが、翻って一応理科系の大学を出たり、技術系の仕事をしたりしている自分には、ライ麦畑のキャッチャーのような、そういうポジションでいるには、それももっとカジュアルな形でいるには、どうしたらいいんだろう。誰かのcopresenceでいるには。


そういう意味で、「何かよくわかんないけどまあ悪い人じゃなさそう」という今回のポジションはそれなりに面白いことができそうで、例えばまた行って今度は保育園の砂場で座って何かの話したりとかさ、そんなノリでもいいのかなとか思っています。

関連がある気がする書籍

(6/29 後日追記分)
このあたりの話で、参考とまでは直接関係していないかもしれないけれど、基礎というか、いつも意識している本。(あとで引用は載せようと思いつつ忙しくて放置しておりましたごめんなさい…)


ここからはじまる倫理

ここからはじまる倫理

p.21
相対主義の決まり文句「他人のことに口を出すべからず」は、それゆえ、反社会的な態度となる。思考を停止させるだけではない。社会全体が関わってくる問題の場合には、そこにおいてどれほど意見が異なっていようとも、なお理を尽くして、お互いを尊重しつつ、なんとかして協調していけるよう道を探らねばならないのに、この決まり文句によって、そこから目をそらしてしまうのだ。基礎的な道徳的問題には、このようなタイプの問題が含まれている。それはたんに個人の問題ではない。誰もが共通に取り組まねばならない。
実際、これこそ倫理の真の課題であると主張する哲学者たちがいる。倫理は、お互いの行動に私たち全員が巻き込まれざるをえない場合に、みんながともに生きていくための道徳規範を確立する手引きを与えねばならない。この見解に従えば、倫理とは、「他人のことに口を出すべからず」が問題解決として役に立たない−どれほど意見が分かれていようとも、一緒に問題を解決していかなければどうしようもない−、まさにそのような問題に照準を当てたものだということになる。私たちは、ともに生きていかねばならない。だからこそ、なおも考え続け、語り続けなければならない。これこそが、倫理そのものであり、倫理的にふるまうことにほかならない。

p.40
しかしながら、やはり事態はそれほど明快ではない。第一に倫理的規則にもまた、他のすべての規則と同様に例外がある。いつでも、けっして嘘をついてはならないというのなら、カントはまちがっているのは確実だ。罪のない犠牲者を助けるためなら、嘘はつかねばならない。1930年代から40年代のヨーロッパにはユダヤ人をナチスからかくまった人々が、また奴隷制時代のアメリカには、雇い主から逃げ出した奴隷をかくまった人々がいた。その人たちのしたことは、組織的に人をだますことであった。一つ嘘をついてみた、などという軽いものではない。時には何年ものあいだ、だましつづけたのだ。それにもかかわらず、私たちはその行為をたたえる。
実のところ、倫理的規則は、「君子危うきに近寄らず」のような非倫理的なよく知られた経験則にかなり似ている。「正直が最善の方針である」のような倫理的規則は、つねになすべきことを告げるのではない。倫理的規則は、よい方針を勧めてくれる。だがけっして、それが唯一の方針だと主張しはしない。正直であろうとするのはいいことだ−たいていの場合は。しかしいかなる状況でも、疑問をもたずにそのような規則に従えと言い張る人は、マーク・トゥエインがかつて言ったように、「最悪の意味での善人」である、やはり、私たちが決定しなければならないのだ。


そして、直接は関係ないのだけど、そして「ネタバレ」であるので紹介してしまうことに迷いがあるのですが、訳者あとがきの、このエピソードがとてもとても素敵なのです。

訳出にあたっては、「はじめに」と序論そして第1章を野矢茂樹、第2章と第3章を高村夏輝、第4章と第5章そして補論を法野谷俊哉が、それぞれ下訳を担当し、それを全員が検討した。その検討がいかに念入りなものであったかといったことは自慢になるので控えたいが、実は、この検討作業は私(野矢)にとってたいそう愉快なものであったので、場違いを省みず、ひとこと記させていただきたい。お断りしておけば、その話は読者にはまったく関係がない。ただ訳者たちの記念として、ここに書き残しておきたいのである。最初、その検討会は私の勤務先の大学で行っていた。しかし、訳者の一人高村が、生まれてきた赤ん坊の世話のため外出がままならなくなった。そこで検討会は彼のところで行うことになった。東京郊外にあるなんだか隠れ家のような雰囲気のあるアパートの、小さなダイニング・テーブルで、三人は翻訳に頭をひねったのである。そしてそこにはあと二人いあわせていた。一人はもちろん赤ん坊であるが、もう一人は、お守りのために頼んで一緒に来てもらった私の妻である。そして、一日の作業にヘトヘトになった頃、高村くんの奥さんが仕事から帰ってきて、われわれは引き上げていく。いったい、この話のどこが「愉快」なのか、いぶかしく思われるかもしれない。だが、なんだろう、私にはなんだかこの状況がとても楽しかったのだ。そうしてときに赤ん坊の泣き声を聞き、ときにその寝顔にほっとしながら、この翻訳は作られていった。私は、書斎でも大学の研究室でもなく、赤ちゃんの寝顔のかたわらで作られていったということが、この本にはとても似つかわしいように思える。だから、この小さな本は、高村あおいさんに捧げることにしたいと思う。彼女が大人になる頃、世の中はどんなふうになっているのだろう。

まさにお互いが copresence であること、あるいは弱きものからも「護られている」ということ、倫理とは何者かということ。
哲学や倫理の本にこんな素敵エピソードが書かれているということだけでも、ある種の救いや希望なのではないかなとすごく思うのです。



「聴く」ことの力―臨床哲学試論

「聴く」ことの力―臨床哲学試論

上で式辞をご紹介した鷲田さんの本。

p.10
中川米造が「医療のクリニック」のなかで引いているターミナル・ケアをめぐるアンケートのことだ。この調査の対象集団は、医学生、看護学生、内科医、外科医、ガン医、精神科医、それに看護婦である。このアンケートは末期医療の研究者ふたり(柏木哲夫・岡安大仁)によって作られたものなので、専門家のあいだではよく知られたものなのだそうだが、そのなかにこんな設問があった。「わたしはもうだめなのではないでしょうか?」という患者のことばに対して、あなたならどう答えますか、という問いである。これに対してつぎのような五つの選択肢が立てられている。
(1) 「そんなこと言わないで、もっと頑張りなさいよ」と励ます。
(2) 「そんなこと心配しないでいいんですよ」と答える。
(3) 「どうしてそんな気持になるの」と聞き返す。
(4) 「これだけ痛みがあると、そんな気にもなるね」と同情を示す。
(5) 「もうだめなんだ……とそんな気がするんですね」と返す。
結果は、精神科医を除く医師と医学生のほとんどが(1)を、看護婦と看護学生の多くが(3)を選んだそうだ。その解釈はさておいて、精神科医の多くが選んだのは(5)である。一件、なんの答えにもなっていないようにみえるが、じつはこれは解答ではなく、「患者の言葉を確かに受けとめましたという応答」なのだ、と中川は言う。<聴く>というのは、なにもしないで耳を傾けるという単純に受動的な行為なのではない。それは語る側からすれば、ことばを受けとめてもらったという、たしかな出来事である。こうして「患者は口を開きはじめる。得体の知れない不安の実体が何なのか、聞き手の胸を借りながら捜し求める。はっきりと表に出すことができれば、それで不安は解消できることが多いし、もしそれができないとしても解決の手掛りは、はっきりつかめるものである」。
聴くことが、ことばを受けとめることが、他者の自己理解の場をひらくということであろう。じっと聴くこと、そのことの力を感じる。かつて古代ギリシャの哲学者が<産婆術>と呼んだような力を、あるいは別の人物なら<介添え>とでも呼ぶであろう力を、である。
わたしがここで考えてみたいこと、それがこの<聴く>という行為であり、そしてその力である。語る、諭すという、他者にはたらきかける行為でなく、論じる、主張するという、他者を前にしての自己表出の行為でもなく、<聴く>という、他者のことばを受けとる行為、受けとめる行為のもつ意味である。そしてここからが微妙なのだが、<聴く>というという、いわば受け身のいとなみ、それについていろいろと思いをめぐらすことをとおして、<聴く>ことの哲学ではなく、<聴く>ことのこととしての哲学の可能性について、しばらく考えつづけたいとおもうのだ。

というパラグラフが最初に書かれているこの本もとても気に入っていて。

p134
臨床と非臨床は職業的に区分されうるものではない。たとえば接客のプロフェッショナルであるバーのママや料理店の仲居さんも、市民生活の安全にかかわる警察官も、野菜や魚を売る商店街の生鮮業者も、接客そのものを職業とするかしないかにかかわりなく、<臨床>に関与するケースがある。じぶんがそれに感心があるかないかにかかわりなく客の話を聴くばあい、あるいは公私を問わず相談を受けるとき、その会話の場面が<臨床>になっている。つまり、社会のベッドサイドに。
おなじ他者にかかわる場面がときに臨床となり、ときに非臨床とみなされるのは、なにを基準にしてであろうか。それはおそらく、職業としてのホスピタブルな役割を超えたところで、なお<ホスピタリティ>を保持しうるような関係性のなかにあるかどうかにかかっているのだろう。つまり、ある役柄としていわば匿名的に関係するか、だれかにとっての特定の「だれ」としてホスピタブルな関係のなかに入ってゆくかどうか、である。


という文章のあと、ホスピタブルな関係の中で自分自身が変えられること、変わっていくことという話が書かれていました。


このあたりの本は立ち位置みたいな意味で結構参考になる気がする、と思っているのでただ今絶賛貸出中。


知のモラル

知のモラル

あと10年以上うちの本棚にいるこの本の帯の文句、「知は希望を語る」という立ち位置は、今こそ必要なんじゃないかなあ、とか思う訳です。


めんどくさいよね。めんどくさい時代だよね。
でもまあ、色々と考えて生きていくことも楽しいと思うんだ、きっと。


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おまけのきぼうさん。

*1:俺殆どいらんことしか言ってないな

*2:「本邦放射線医学50年の輝かしい歴史の裏面に数多い職業性慢性障害により放射線の犠牲として尊き生命を失った先輩が相当数あり,又現にその障害に苦悩する同学の人も数多くある。私共はその身を犠牲とし苦痛に堪えて発達に寄与せられた方を尊敬し,追憶し,顕彰するのは,その恩恵に浴した者の責務である」(後藤五郎「放射線による職業性慢性障害」(1955年)刊より.三浦豊彦「労働と健康の戦後史-労働と健康の歴史第5巻,労研出版p306-308)

*3:ちなみに前回の和牛祭はBSEが国内で出た時で、大学生でしたが和牛うめえ(^p^)生活を満喫しておりました

サイエンスブロガーお茶会で喋ってきました。

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先週の5/26に新宿のルノアールでお客様を迎えて水族館のお話をさせて頂きました。
基本的に水族館好きとはいえ、自分も単にお客さんとして行っているだけでたぶん出発点は皆一緒、「実は…」という裏話もそんなにない立場で*1、そこから自分に何が語れるのだろうとスライドを作ったりしながら色々考えたり悩んだりしていたのですが、スピーカーの私自身来て頂いた皆さんのお陰で楽しいひとときを過ごせました。
ということで、スライド作成とお茶会の「バックヤード」をこちらに上げたいと思います、というのと、あとお茶会の中であった話のフォローも所々入れたいと思います。

スライド

公開用に若干はしょったスライドをSlideshareに登録してみたよ!*2

お茶会のフォローアップ

幾つかすっとばしたりアワアワなった点について補足説明。

  • CCライセンス

クリエイティブ・コモンズ・ライセンスとは - クリエイティブ・コモンズ・ジャパン こちらを参考に。
わたくしは「表示-非営利-継承(CC BY-NC-SA)」にすることが多いです。(営利の場合は連絡貰っているし)
たまーにエゴサーチをして知らない人がどっかで使ってくれていたりするとちょっと嬉しい。

  • サツマハオリムシ

サツマハオリムシ - Wikipedia
かごしま水族館の話の時にうまいこと説明できませんでしたのでお詫びに…。

  • 「おいしそう」

いずみんさんからの話題提供を踏まえてふくらんだ話の時に言及したエントリです。
2012/03/17 おいしそう! | 新江ノ島水族館 えのすいトリーター日誌

お茶会の後ですがアクアマリンふくしまの中の方もこんなtweetをされていました。

傍目に見ていても、水族館の人と漁師さんはたぶんわかりあえると思うんだよなあ。

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メヒカリアクアマリンふくしま

反省点

仕事ではたまに人前で話をする立場で、それなりにやり過ごしているのに…。感じが違うからかめっちゃ緊張していっぱい噛んだよ…。
まあそれはともかく、上から話をすることとは違う難しさみたいなものを思いました。*3
アンケートも頂いていたのにあんまり活かせなかったとか、思い入れの強いスライドの説明のときほど背後の画面を見ちゃってたりとかも反省。

そしてフリートークで口火を切ってくれたいずみんさんありがとう。いいトスでした。海遊館是非行ってみて下さい。

思ったこと

「週末に趣味でやってるバンドのライブやるんだ」みたいなノリで、みんな好きなことを好きなように好きな人たちで集まってわいわいと話をできればもっと世の中楽しくなるんじゃないかなあと思うし*4、んで、中の人でもない、アカデミックな立場でもない人間が、「にも関わらず」何かを語り得るのだとすれば、こんなおもちろいことゆかいなこともないのではないかな、とやる前からやった後まで思っています。ましてや動物園とか水族館とかはそのあたりにちょうど良いテーマですよね。シェーンブルン宮殿のメナジェリーが動物園として市民に公開された*5ということからして。

あとおにゃのこさんちょうかわいかった。終わっててけてけと来てくれて「ありがとうございました。」て言われて超絶萌えた。

そして何より。呼んで頂いたこと、参加して頂いたこと、あとは当然ここまで「好き」を継続させてくれた水族館や動物園のイキモノたちに感謝しております。

お茶会資料・スライドのできるまで

ということで、舞台裏的なことも公開しておきます。(長いので一応畳んでおきますが)
マインドマップとかナウいのは使わず、思いついたものをevernoteに書きつけて、それをベースにしました。
・スライドに使うこと
・スライドには使わないけど口頭で喋ること
・気が向いたら喋ること
・フリートークでタイミングが合えば喋ること
という感じで考えていました。当然「言いそびれたこと」もたくさんありますので、参加された方もバックヤードを見るような暖かい目で読んでいただければ。
メモ書きだったので手は入れましたが(これも一緒にエントリにするつもりだったので基本はてな記法ベースでメモしてた)、お話を頂いてから一月半くらいの間にカラカラとアタマを振り回して絞り出した内容です。

あ、あと会の後でオプションとして行った井の頭自然文化園の話はまた後ほどアップします…。
(まだ写真を自動Upしただけで何も選別していない…水槽写真ぶれぶれだと思う…)

*1:しかもお客さんには本職のサイエンスライターさん、獣医師資格持ちの方複数、5歳のおにゃのこが入るというカオス状態

*2:普通に貼りつけただけだとうまくいかなかった。http://d.hatena.ne.jp/absj31/20120527/1338153531 を参考にしました。さんくす!

*3:たぶん自分の性格的には複数登壇者がいるパネルディスカッション状態が一番合うのかなあ…

*4:例えば、文芸フリマもたぶん同じ方向だよね

*5:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8B%95%E7%89%A9%E5%9C%92

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