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てつるぶろぐ

仮住まいなう

熊本・動植物園と森村泰昌/日比野克彦対談と。

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昨日、4/28、熊本市現代美術館で開催されている森村泰昌-美の教室、静聴せよ*1展と14時からの関連イベントの森村×日比野克彦対談を見に熊本まで行ってきたのです。
9時過ぎ発のリレーつばめの自由席は何故か妙に賑わっていて、鹿児島スイッチの影響なのか熊本城築城400年イベント客なのか判然としないまま熊本へ。
車中ではオンライン書店ビーケーワン:デザインにひそむ〈美しさ〉の芳デザインにひそむ<美しさ>の法則を読む。そのまま読了。
工業デザインの簡単な道しるべとしてなかなか好著なのではなかろうかと思ったのでした。特に門外漢な方には結構おすすめ。ステップアップとしては「誰のためのデザイン?」とか「デザインのデザイン」なんかがオススメできるんじゃないかと門外漢のくせに偉そうなこと言ってみる。


あとがきの

性能とデザインのバランスのとれた良い製品を見つけたら、ぜひ購入して使ってください。それが、そのデザインへの応援になります。

というくだりに激しく同意してるうちに熊本に到着。


とりあえず市電に飛び乗り、車内の中吊り見て一日パス購入を決意しつつ、一旦現代美術館へ。「今日の対談って整理券配ったりされます?」と聞いたらしないとのことだったので開催場所(まさに教室くらいの大きさ)と来る時間の目安だけ聞いて、20時まで営業しているえらい美術館を後にして今度はバスに飛び乗って久しぶりに行ってみるかと思い立った熊本市動植物園へ。去年の一月以来。今回は植物園側からのエントリ。


んで時間ないんだけど朝食べずに出たのでレストランでお食事。(今知ったけどこのレストラン、九産交系列資本なのね)
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カツカレー750円。可もなく不可もなく、空腹だったのでおいしくいただきました。
関係ないけどサンガリアの「こどもののみもの」のpop?がテーブルにあったのだけど
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左上のコマ、パパとママに飲み物つぐときに「ごくろうさまです」というのはあまり正しくないんじゃないかと…


で、20分くらいで園内をざっくり見て回る。というか普通に走りまわる(笑)
前来た時は工事中だったプレーリードッグ舎もすっかりできていて(当然)
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プレーリー体験ができるようになっていたり。
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こっそり覗いてたらめっちゃ睨まれました(違) ので腹いせにめっちゃ寄ったった<ぇ
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どーん。

パプアニューギニア館のブチクスクスは相変わらず背中が寂しく
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マサイキリンには半月前に生まれた赤ちゃんがいて
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身長1m50とか60くらいで角がまだはえてなくってかなり愛嬌あり。あの姿形で止まったらペットとして流行りそうなくらい(笑)
最後に去年しやわせそうに泳いでた(冬だったし)ホッキョクグマに挨拶してこうと思ったら
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ご冥福を。
いやしかし、動植物園なかなかはやっておりました。観光バスだって
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ずらり。


ということでまたいそいそと小走りに電停に向かい、現代美術館に戻るのでした。


急いだ甲斐もあり、対談1時間20分前くらいに会場についたら椅子は1/3くらい埋まっている状態。生意気かつ厚かましくもちょうど空いていた一番前のど真ん中に座る(爆) で、隣の席の男女の会話に気を散らしながら(大学の美術科専攻の人達らしかった)ダラダラと書架の本とか手持ちの本を読んでたらローカルテレビ局とかプレスのカメラマンさんたちも来て、館長の南嶌さんと二人の対談開始。
内容は…めっちゃ楽しかったですよ。モリムラさんは自身を美術家と称するように本当に「美」に対して真面目だしストイックだと思ったし、日比野さんは真面目なんだけどアジテータ型というか、アーティストらしいキャッチーな感じがしました。んで館長さんはアカデミックでロジカルなちゃちゃをちまちまと繰り出してくる正しい司会進行っぷりでした。日比野さんが「キヤノンのデジカメ」発言をしたらすかさずニコマットを愛用しているモリムラさんがツッコミを入れてマウント争いになり、日比野さんの「女性が初めて買った化粧品が資生堂カネボウかみたいなものがあるよね」という発言で「ニコン資生堂だよね」「いやいやキヤノン資生堂だよ」「なくなったとかさ、そういうの関係なくキヤノンカネボウだって」と何故か資生堂を取り合う二人に爆笑。コンタとかミノルタは何だろうな、再春館?(笑)携帯カメラはコンビニエントなDHCかな、とか色々思いながら。
あと「お茶にはうるさいんです」というモリムラさん(実家が緑茶を売ってる)に、日比野さんが「うちは新聞販売店だったから新聞にはうるさい」といいつつ、実は親の職業とそれぞれの創作スタイルの関連(家内制手工業派のモリムラさんとプロジェクト型・ネットワーク型の日比野さん)がちゃんとあったりするのが非常にinterestingでありました。
結局、予定の1時間半を2時間半ほど喋る三人に手持ちのロディアNo.11にぱらぱらとフレーズを書き込んでたら5ページに渡ってしまっていたのです。
「権威を一旦白紙に戻す」「満点をもらって嬉しいのは美術ではない」「芸術という領域の持つ空間」「自由への扉を設定することが芸術の使命」「無数のニュアンスを取り返すのがart」「現実から芸術へのうつしかえ→表現」「共通のナニかを持ちながらcanonnikonかみたいなねじれが良いよね」「人の話を聞くと話するのが楽しくなる」「日常から少しジャンプアップするためにミシマとマリリンを借りる」「空虚なる自我という闘争」「誰でもない自我」「センセイは殺さない方がいい」とか踊っているメモ、しばらくなにかのトリガーとして使えそうなキブン。
対談の後は、そのまま日比野さんの次のプロジェクトの「明後日朝顔プロジェクト」の栄誉ある種蒔き式。写真がプロジェクトのblogに載っていたり。ちなみに、写真の通り恐ろしく地味でした(爆)
いやしかし、本当に博多からいそいそと出掛けるだけの価値は十分にあった対談でした。感謝感謝。おまけに日比野プロジェクトの絡みで金沢21世紀にも行きたくなったし。どうしてくれるんだプンプン。


その後はモリムラ展を学芸員女史のミュージアムトークを聞きながら一周、んでモリムラさんの音声ガイダンスでさらに一周と周り、堪能してそのままカタログの予約申込をして(なんと展示風景も入れるためにまだカタログ完成していないのです。しかも音声ガイダンスのディレクターズカットの音源が付属するそうで…やっぱり真面目だなあ)書庫の中に入って本を読んで(本棚の中に横になれるスペースと枕がある…その思想に感服)モリムラさんの「セイチョウせよ!セイチョウせよ!」というアジテーションを胸にどきどきと抱いたまま熊本城を外からひやかして帰ったのでした。
なんかものすごくファンになりましたよ、熊本市現代美術館。まさにGJだなあ。


本日の写真は全てCONTAX i4Rで撮られました。

*1:字が間違っておりました。すんまそ