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てつるぶろぐ

仮住まいなう

今更 その2

今更ですが、9/7-9と石川方面に一人旅していたのでした。

  1. 9/7

朝一番の7時40分発の飛行機で小松空港へ。
ちゃんと5時半くらいに起きたのにだらだらしてしまい、結局慌てて7時過ぎにうちの前からタクシー拾うことに。いざついてみると結構時間が余ってて(うちから空港の待ち合いまで20分あれば余裕だということが判明)、しかもデジ一眼の替えバッテリを忘れたことに気づいていきなりちょっとしょんぼり。

でまあ全日空で小松まで。機内では読書。
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読んでいたのは「最悪の事故が起こるまで人は何をしていたのか」。海上石油掘削基地の倒壊とか飛行機の墜落とかスペースシャトルの爆発とか原発の暴走とかの事例が事細かに載っていてリスクとか安全学とか興味ある人には堪らない本だと思いましたが飛行機の中で読むには不向きな本でした。


でまあ小松にすんなり着きまして、空港から駅までのバスに乗って、駅から金沢へ向かい。
金沢では21世紀美術館が見たくってですね。まあ直接向かうよりうろうろしてこと思って、荷物はロッカーに放り込んで、バスにも乗らずふらふらと市内散歩。思ってたルートより遠回りな道を通ってたのはご愛嬌。
ちょうど関東に台風が行ってた時期で、時々小雨降る中カメラ片手にふらふらぶらぶら。


遠回りして着いた21世紀美術館は、日比野克彦氏の「明後日朝顔プロジェクト」の一環で朝顔に覆われておりました。
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4月に熊本で栄誉ある第一回の種まき式に同席した身としては何かこう妙なつながりを感じてしまったり。


例によって例のごとく、朝を抜いてきたのでここでお昼ご飯。11:30頃にレストランに入り、並べたての食べ物にぐっときてしまい野郎一人でビュッフェ。
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ビュッフェ取り放題にパスタとデザートとドリンクついて1890円。しかもquickpay使えました。っていうか普通にめっさおいしかったんですけどー。
時々窓の外をすごい勢いの雨が通り過ぎていくのもなかなか面白い体験でありました。


食後はオルブライト=ノックス美術館コレクション展「パッション・コンプレックス展」を見学。
ちゃんとお約束のレアンドロプールもチェック。常設が展示替えだったので下には入れなかったけど。
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モナ・ハトゥムの「+と−」っていう、砂の入った直径4mの円形の器をぐるぐるぐるぐると箱庭のように筋を入れては消しする機械がかなり気に入りましたのさ。


しかしあの展示ブースの作り、すごく好きだな。入ってみて天井の高い低いとかにちゃんとどきどきする感じとか。


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マイケル・リンの「place」前では多分フランス語を喋る西洋系の男性(カメラ担当)と東洋系の女性のかぽー(動画担当)が仲良く撮り合ってたりしてですね。できばえをチェックしたりしててですね。ふふふふって思ったんですよ。<泣いてないですよ泣いてないですからリア充めとか思ったりしてませんから
いやでも違う文化に育ったであろう人が楽しそうになにか見たり遊んだりしてるのってなんか嬉しくなりますよね。よね?


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んでまあコーディネートされた柄のロッキングチェアに座ってぎーこぎーこしてみたり。


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向かいではヤン・ファーブルの「雲を測る男」は全天を覆う雲に手をこまねきながらじっと測定を続けていた訳で。


そんなこんなしながら有料空間を出て、無料ブースもうろちょろ。学芸員さんによるリカちゃん人形の展示とか、なかなか愛がありました。
あとアトリエ・ワンによるいきいきプロジェクトin金沢の展示。
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何て言うんでしょうか、町並みのリノベーションというか。
「こんなことできたら楽しいと思わない?」っていう感じのプレゼン、見てるだけで楽しかった。きっと実現したらもっと楽しいんだろうなー。


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そのアトリエ・ワンの"our credo"。
しかしあえて茶々を入れるなら、「建築家が生み出す空間」というより、「あらゆるインターフェースが生み出す空間」とも言えるんじゃないかなあとか思ってみたり。
そう、ぼくは日常にいつもどきどきしていたいのですよ。炉端に咲いてるタンポポでも「冷やし中華始めました」の旗でもいいのだ。自分の五感が掴まえたシグナルがどっかしらんのへんなところでもちゃんと世界とつながっていればいいのです。
だから結果だけ見せられるんじゃなくって、過程を、悩んだり失敗したりしててもいいから、産みの苦しみのまっただ中でもいいからそれが誰かと共有していられる空間がとにかく素敵で羨ましくて気持ちいいなと思ったのですね。普通美術って完成品を「どうだっ」って見せられることばっかりなんだけど、進行形のプロジェクト展示って最近日比野さんはじめどんどん出てきてるのが、メディアを通してみるだけでもうわくわくするのだだ。とかなんとか思ってみました。


そのあともずーっとだらだらふらふら。
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油圧でリフトアップするタイプ(つまりワイヤレス)のエレベータに萌え萌え。
しかも操作ボタンのソリッドなインターフェースに腰砕け。かっけえなあ!かっけえなあ!viva my 21世紀!なキブンになりながらウキウキウォッチング(いみふめい)。


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フロアと同じ高さから演壇に向かって地下に沈降していくようなガラス張りの過剰にかっけえレクチャールームにはアルネ・ヤコブセンのアントチェアー(三本足)。


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展示替えの様子もアートのようで。


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ジェームズ・タレルの「ブループラネットスカイ」はあいにくの雨模様だったけれど。
雨ニモ負ケズ端っこに寝転がって本を読んでる兄ちゃんとかいたりして。


あと関係ないけど軽く仕事柄ウケたのはトイレの洗面台。
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熱線センサーで水とシャボネットと温風が出るやけにサニタリーなタイプ。
学生の時から思ってたことのひとつとして、こういうなんとか館とかなんとか園とかのホスピタリティの一つのセンサーってトイレとか食事するとこのつくりかたではないかと。(まあ時代性もあるけどさ)
なんかここまでくるとポリシーというよりフィロソフィーだよなあとちょっと感激。


とまあ興奮したままずーっと結局4時間くらいぶらぶらしてから出たのでした。あれ近所にあったら溺愛せずにはおれんよなあー。
んで、たぶんあそこだったら美術館嫌いの人でも楽しめるんじゃないかなあとか思わせる何かがしっかりとあったんじゃないかなあと思うんだけどどうだろう。


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「開放」という単語の一つの決定打。


後ろ髪引かれながら美術館を後にして(たぶんまた行くだろな)、ぶらぶらてくてくと金沢方面へ。
普通の町中も京都意識した感じで結構体にしっくりくる感じが心地よかったのです。


ロッカーの荷物を取り出して、ローカル線の各駅停車に揺られながら和倉温泉まで。途中モーゼの墓のある町という横断幕に鼻水でそうになりましたけど。*1
和倉温泉からまたてけてけと歩き、宿泊先のガーデン 能登屋さんへ。温泉地にしては珍しくちゃんとシングル対応してくれているのですね(拍手)
のとノートのお宿にも興味あったのですけど一人泊できなそうだったので…


またしても荷物放り込んで手ぶらで晩ご飯を食べに。雨降ってきたのでホテル近くの小料理屋に入って、つまみ頼んでビールと日本酒をカウンターでちびちび。
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左の器、イカの黒造り(イカ墨入りのイカの塩辛)がひじょーに美味でありました。しあわせーな顔してたら「これも食べてみー。味濃いからちまちま食べな」って店のおっちゃんにカワハギの干物いただきました(笑)。めっちゃうまかったのです。
「どっから?」って聞かれたので「福岡から」っていったら、カウンターの他の出張っぽい男性3人が山口からだったらしく急に食いついてきはったのが笑った。でもその男性達、ちょっと仕事のクライアントさんと取引あるような感じの話をされててちょっとドキドキしてたんですけどね。
ちなみに「学生さん?」って聞かれましたよー!(アピール)


ごちそうさましたらそのまままっすぐホテルに帰って露天風呂浸かって寝たのでした。
一日目おしまい。

*1:詳しくは石川 モーゼとかでぐぐるとよいでしょう